理事 児玉 元治
「かきくけこ」の教え
NO 421 2025年7月号より
「コシノ ジュンコ」さんという名前をきいたことがありますか。 話を聞いたことがありますか。話を聴く機会がありましのでそのときの内容をいくつか紹介します。日本が世界にほこるファッションデザイナーです。岸和田市の出身です。 (1) 結婚して主人が他の人が作った服をきてもらいたくなかったことがきっかけで仕事に励むことができた。 (2) 同じことを何度も繰り返し、毎日が実験である。 (3) お母さんの教え「かきくけこ」が人生の根底にある。 など 「かきくけこ」の教えとは「か=感謝」「き=希望」「く=くよくよしない」「け=健康」「こ=行動」です。この教えを書写や書道勉強している私たちに当てはめてみました。 @ 「感謝」・・・用紙、墨、筆などの用具、指導していただいている方、協力していただいている方にありがとうという気持ちがありますか。 A 「希望」・・・こうなりたい。こうしたいという希望がありますか。 B 「くよくよしない」・・・思い通りに進まないとき、失敗したときなどくよくよしていませんか。 C 「健康」・・・練習しているときの姿勢はどうですか。 D 「行動」・・・あきらめずに何度も何度も挑戦していますか。 「コシノ ジュンコ」さんの教えを参考にして書写や書道に取り組んでみませんか。今までとは違った何かが起こるかもしれませんよ。
副会長 今井 清美
「将来なりたい自分を目ざして」
NO 420 2025年6月号より
「谺(こだま)して山ほととぎす ほしいまま」 新緑が美しい季節です。この句は杉田久女が41才の時に詠んだ句です。ご存じの方もいらっしゃると思います。ほととぎすの美しく鋭い鳴き声が新緑の山々にこだましている様子が表現されています。この当時の時代背景から自由な自己表現がままならないことも多くあったようですので、その分ほとばしるエネルギーが作品をより力強く作り上げている様な気がします。 書も同様なことが言えます。書道をしいる大人たちは一生懸命に法帖(お手本)を臨書し、この法帖の匂いのする作品を書こうと努力しています。法帖はそれぞれ違いがあって手ごわいです。人のまねをすることは楽な様で大変難しく古典の法帖の臨書も楽な様で実はとても難しいことなのです。自分の書きたい方向と違うからですが、法帖を自分なりに理解して書くとスムーズにいきます。何はともあれコツコツ、コソコソ自分なりの目標に向かって日々努力するのみです。自分の歳のことを考えるとそうゆっくりと構える時間もありませんが、今さらあわててもと思っています。けれども将来のある皆さんは将来なりたい自分をシミュレーションし目標を持ってがんばってほしいと思います。 最後になりましたが、自分を見つめることも大切なことです。自分の弱点が見えてくるからです。自分の弱点と向い合うことは大きく進歩する第一歩です。 がんばってください。"自分の人生を大切に" (応援しています)
会 長 柗嵜 典孝
「桜が咲くと、思い出すこと。」
NO 419 2025年5月号より
三月二十五日、大分市で桜が開花したと発表されました。長浜小学校の近くにある大分地方気象台にある「標本木」に五輪以上咲いていることが確認されたからです。大分市以外に住んでいる人は、もしかしたらもううすでに桜が咲いているのを見たことがあるかもしれません。ふしぎですね。一週間ほど前は雪が降りましたね。春の天候は変わりやすくて、花粉が飛んで、花粉症で悩んでいる人もいるのではないかな。 この時期になると小学校に入学したころのことを思い出します。もう六十年以上も前のことになります。昭和三十四年。実は、ぼくは真玉小学校の入学式に出席液ませんでした。おふくろがかぜにかかってしまい、入学式の記念写真は右上の方に囲まれた写真となっています。担任の谷下マス先生は家の近くに住んでいたこともあり、家にもよく遊びに行きました。ぼくは新聞を読んでから学校に向かう、変な一年生でした。よく遅刻するのですが、先生は「典孝さんは新聞を読んで、またおそくなったね」などと、ぼくのことをよくわかってくれてみんなに話してくれたことを思い出します。ぼくは、けっこうわんぱくだったのですが、勉強はすきでした。谷下先生は書写(当時はかきかたとよばれたかな)のことを教えてくれて、字もじょうずになることができました。 父は漁師で、夕方から朝にかけて底びき漁に出かけるので、夜は母と夕食を終えた後の「ちゃぶ台」で字の練習をしていました。自分のつくえなどはありません。みちくさをして帰るし、あまりほめられるような子ではなかったと思います。でも字を書くことは大好きでした。 さあ、新しい学年の新学期です。みなさんも楽しい学校生活を送ってくださいね。
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