会長 柗嵜 典孝
「暑かった夏の思い出」
NO 423 2025年9月号より
暑い日が続いています。特に今年の夏はいつもより暑さがきびしく、日本各地で記録がぬりかえられています。日田市では35度以上の猛暑日の記録が日本一のようです。私の住んでいる所は海のすぐ近くですが、裏には山がせまっています。山の木々からは夜明けを待つかのように、せみの大合唱です。 夏の暑さはどちらかといえば好きでした。父は漁師でもあり、夕方から翌朝まで底引き漁をしていました。魚のほかにクルマエビやワタリガニなどがたくさんとれていました。朝の魚市場は漁を終えた魚が多く並び、とてもにぎわっていました。今から60年以上も前、当時小学生だった私は、魚市場に父のとれた魚を見に行くのが何よりの楽しみでした。父の自慢げな顔は今でもはっきりと覚えているし、父がとった魚は朝食のごちそうでもありました。 真玉海岸は遠浅の海岸です。潮の満ち引きも大きく、いつも港から漁に出かけないのです。潮のぐあいによっては、沖にとまっている船から漁に出かけることもあるのです。潮がだんだんと満ちて、船が動くようになるまで待たないといけないのです。父は船上で漁の準備に網の手入れなどで大忙しです。私と弟は船のそばで海遊びです。定置網の中の魚を見に行ったり、ハマグリやワタリガニを採ったりして遊んでいました。やがて、潮が満ちてくると父は船を動かして、漁に出かけ、弟と二人で父を見送り家に帰るのでした。 当時の真玉海岸の干潟は今よりももっと広く、貝や魚もたくさんいました。クルマエビやワタリガニは足が痛いほどいたのです。潮だまりにはさまれた丘の部分は高さが1メートルほどあり、野球や相撲をしたりするのが私たちの夏休みの遊びでした。海の中の干潟で野球は想像もできないと思います。体はまっ黒に日焼けし、背中はヒリヒリして夜は寝るのも大変でした。 そのころ家にはテレビもないし、外で遊ぶことしかなかったのでのです。私は勉強もしないし、毎日遊んでばかりいたので、夏休みの宿題は二学期が始まる二、三日前にあわててする小学生でした。そんなこともあり、学校の先生になってからは夏休みの宿題はあまりださないようになったのかもしれませ 暑い日がまだまだ続きますが、家の中ばかりで過ごさず時には外に出て遊んで、元気でたくましい体になるようにがんばりましょう。ただ、熱中症には注意しましょう。
理 事 後藤 進
「反抗期って?」
NO 422 2025年8月号より
「分かっているよ!」「関係ないし。ほっといて」 みんなはこんなふうに、おうち方につい大きな声を出してしまったことはありませんか?私も子どものころ、両親に突っかるような態度をとった記憶があっりますし、自分の子どもや生徒から言葉の刃を向けられたこともあります。これはみんなが通る「反抗期」特有のいらだちです。 反抗期とは何か、生成AI「チャットGPT」に聞いてみると、次のような答えが返って来ました。(AIは間違えることもあるので注意が必要ですが)。 「反抗期とは、子どもが親や周囲の大人にたいして反発や抵抗を示すようになる発達段階のことを指します。成長の過程で誰にでも起こる自然な心理的・社会的な変化で、人格の形成に関わる重要な時期とされています。親から心理的に自立し、自分という存在を確立するための大切なプロセスです。」と。 有名な歴史上の人物も例外ではありません。万有引力の法則を発見したニュートンは少年期、成績が悪く、親や教師に反抗し家を出ていこうとしたこともあったそうです。しかし、数学や物理学に興味を持って独自の理論で、大きな発見をしました。アインシュタインやエジソンも、型にはまった学校教育に反発して周囲を困らせたそうです。 チャットGPTはこうも言います。「反抗期は『否定』や『わがまま』とみられますが、『自分らしくありたい』という意志の表れでもあり、それがのちの成功の土台になることも多いのです」と。私もそう思います。 ただ、誰かを傷つける言葉は、自分も傷つきます。冷静になれば、ひどいことを言ってしまったと気付き後悔することもあるでしょう。そんなときは勇気を出して謝ることも大切です。自分の心と向き合いながら、一歩ずつ進んでいきましょう。
理事 児玉 元治
「かきくけこ」の教え
NO 421 2025年7月号より
「コシノ ジュンコ」さんという名前をきいたことがありますか。 話を聞いたことがありますか。話を聴く機会がありましのでそのときの内容をいくつか紹介します。日本が世界にほこるファッションデザイナーです。岸和田市の出身です。 (1) 結婚して主人が他の人が作った服をきてもらいたくなかったことがきっかけで仕事に励むことができた。 (2) 同じことを何度も繰り返し、毎日が実験である。 (3) お母さんの教え「かきくけこ」が人生の根底にある。 など 「かきくけこ」の教えとは「か=感謝」「き=希望」「く=くよくよしない」「け=健康」「こ=行動」です。この教えを書写や書道勉強している私たちに当てはめてみました。 @ 「感謝」・・・用紙、墨、筆などの用具、指導していただいている方、協力していただいている方にありがとうという気持ちがありますか。 A 「希望」・・・こうなりたい。こうしたいという希望がありますか。 B 「くよくよしない」・・・思い通りに進まないとき、失敗したときなどくよくよしていませんか。 C 「健康」・・・練習しているときの姿勢はどうですか。 D 「行動」・・・あきらめずに何度も何度も挑戦していますか。 「コシノ ジュンコ」さんの教えを参考にして書写や書道に取り組んでみませんか。今までとは違った何かが起こるかもしれませんよ。
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